実はこのセノーテ(Cenote)、ダイビングができることを知ったのは最近です。マヤ文明の文化の中心が10世紀前後にユカタン半島に移ってから、このセノーテ(聖なる泉)を中心に繁栄したという場所です(とあるセノーテからは生贄にされたらしき人骨が見つかっているとのこと)。
セノーテの写真

この辺りは石灰質の土壌で、降った雨が地中に浸み込んで水のたまる空洞を作り、このようなセノーテが数多く存在しています(遺跡の中にも、ダイビングスポットとしても)。
今日もぐった場所はPlaya del carmenから車で約30分南下した所にあるKukulkanとChak-moolの二ヶ所です。エントランスでブリーフィングをしますが、その時点で深くまで中が見通せます。期待は高まるばかり。
水中の透明度は100m以上、ダイバーがまるで宙に浮いているようだ、という噂どおり、いや、想像以上に空から差し込む光が青い水のなかでラインを描く様は本当に神秘的でした。ダイビング中は暗い鍾乳石の合間をライトを手がかりに進んでいきます。
ところどころに海水と淡水の混ざる部分があり、そこでは一瞬、時には数分間、視界がぼんやりして、その温かさで自分のマスクがくもった訳ではないことが分かります。今回のコースは恐らく初心者向けであるようで、途中に光を望むことができるポイントがあります。息を飲む美しさです。(ダイビング中なので息を飲めませんが・・・)
ダイビング好きの方は是非一度。最大深度は15m位なのでOW(オープンウォーター)で潜ることができます。カンクン(北へ50 km位)も含めたこの辺りは欧米旅行者のリゾート地で、OW取得に来る人も多く、次の日にセノーテという人もいるそうです。