
サンパウロのホテルを出発したのが8月30日の正午ちょうど、ペルーのリマまでのフライトが約5時間。乗り継ぎのためダッシュしてリマ滞在5分(スペイン語勉強しといて良かったぁ。大声で「カラカスまで行くんだけど」というと「こっちだ走れ!!」との返事)。またカラカスまでのフライトが4時間。それからカラカスでキャンセル待ち19時間。キャンセル待ち19時間ですよ!!しかし19時間待った挙句・・・・・「パスポート忘れて乗れない乗客が2名おりまして、その人たちが出発までにパスポートが間に合わなかったら代わりにあなたたち2名が乗れますよ。」といわれ・・・・どきどき・・・・
結局乗れました!!良かったぁ〜〜。カラカスは世界でも名だたる治安の悪い都市。こんな街に用もないのに放り出されたくありません。
で、スペインまで・・・・どれくらいフライトしたのかなぁ・・・わからないくらい熟睡。多分8〜9時間くらいだったと思います。スペインのマドリッドに着いてからもまた大変。何せガイドブックはおろか地図も持っていないのだから。観光案内所にいって「地図ください」から始まって、「安いホテルを探しているんだけど、おすすめのホテルの情報あります?」とか「マドリッドのあとにポルトガルのポルトに行きたいんだけども、バスターミナルは何処?」とか。なんども観光案内所に顔を出し、まぁ必要と思われる情報を仕入れ、地下鉄に乗り、観光案内所でもらった情報の中で一番安いホテルに向かう(この時点で丸2日以上の移動)。
しかし地下鉄を降りると・・・・・すげーーーーーーーーーー!!!
今までスペインの元コロニー(植民地)をここ4ヶ月ほど旅していたわけですが、本家本元のスペイン本国はやはりすごい。家内と話していたのですが、家内曰く「マドリッドはポトシ(ボリビア)の炭鉱労働者は見ないほうが幸せかもしれないねぇ。だって彼らの掘った鉱物がこの国の富につながっていたのに彼らの収入は・・・・。」確かに私もそう思う。見ないほうが幸せという事だってある。日本から直接ここマドリッドに来てもいまいちピンとこなかったかも知れないけれど(何かを経由してやっと物事がわかることってあるでしょ?)、コロニーの上に成り立っていた西ヨーロッパの国々という図がなんとなくわかった気がした。
しかしユーロ圏は物価が高い。紹介してもらった中で一番安いホテルがダブルで35ユーロ。はぁ・・・この先どうしよう。ホテルも含め町並みはものすごいきれいなんですが・・・・。
でもまぁ、嘆いても仕方ないんでヨーロッパはヨーロッパなりの楽しみ方をします。
マドリッドは5〜7階だての住居用建物が多く、住居用建物と入っても大体一階には商店が入っており、さらに隣の建物とはくっついているというものが多いです。いわゆるスペイン風の建物なんですが(南米の国々だったら「コロニアル風の建物」と書くところですが、本国なので「スペイン風」と書くことにします。)
うーん。こんな街だったら住んでも楽しいなぁ。ボキャブラリーが足りずうまく街の雰囲気を説明できないので・・・・フォトグラフィーを見てください。
かの有名なプラド美術館にも行ってきました。絵画や彫刻にはあまり明るくないのですが、それでもスペインという国の文化的な先進性と壮大さは感じ取れる。かなりの数の展示品があり、中でもやはり宗教画の割合が高い。一つ一つ丹念に見ていくと1日や2日ではとても足りないくらい。
スペインのホテル情報
Hostal 名前は忘れた・・・ San Agustin通り沿い
ダブル 35€(6,125円) バス・トイレ、TV付。プラド美術館まで歩いて10分弱、地下鉄SOL駅からも15分ほどで立地条件は最高。典型的なホスタル建物。他の階にも別のホステルが入っている。