2008年08月05日

リスボン, ポルトガル by Hiroki

ポルトからバスで3時間半、ポルトガルの首都リスボンまでやってきた。バスの中ではポルトガルのアンチャン4人がタバコは禁止のはずの車内でタバコを吸いまくり、心の中で「殺すぞわれ」と叫びつつの旅(実際に叫ばないあたりが小心者ですね。ポルトガル語が分からないので二人で睨み付けるだけ。なんで他の人は知らん振りなんだ?)だったが、3時間半という移動はもはや短すぎてなんだか損しているんじゃないかと思えるくらいになってきた。うーむ、前に同じようなことを家内も書いていましたね。ずっと一緒にいて食べるものも一緒だと考えることも一緒になってくるのだろうか?

ポルトガルの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/europe.html#pol

リスボンは何てロマンチックな街なんだろうと思う。
川を臨む丘の上から街を見下ろせば産業革命以前からそこに建っているんじゃないかというような5・6階建てのアパートが斜面をぎっしりと埋め尽くし、ところどころに建物の合間を縫うように細い石畳の道がはしっている。よく目を凝らせばヨタヨタとしかし着実に丘を登ってくる旧式の一両編成の路面電車も見えたりする。

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この街はタホ川沿いの港湾都市で、大航海時代には新航路開拓を夢見た偉大な冒険家たちがこのリスボンの港を出航していった。その当時、舞台の中心にあり続けた街なのである。街のいたるところでその繁栄を今に伝える建物が散見され、いうなればリスボンは大航海時代の栄光を缶詰の中に永久保存してしまったような街なのである。
14世紀にエンリケ航海王子によりアフリカ就航及びインド航路の開拓がはじまり、ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を越えインド西岸へ到着。16世紀にはマゼラン艦隊によりついには世界周航が完成する(マゼランはスペイン艦隊ですがポルトガル生まれ。ちなみにマゼラン本人はフィリピンで先住民に殺害されている)。彼らのフロンティアスピリットはポルトガルが ひいてはその中心のこの街が育てたものなのではなかろうかとも思う。

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川縁で風にふかれていると、なんだか自分も偉大な冒険家になったような気分になる。マゼラン(艦隊)は人類史上初の世界一周を行ったわけで、そういう意味では世界一周を目指す僕たち夫婦にとっては大先輩に当たるわけだ。
おぉ、なんだかそう考えるとポルトガルが第二の故郷みたいな気分になってきたなぁ。しかしヨーロッパ圏は物価が高くてリスボン滞在も一日のみ。ちょっとは物価の安いと思われるモロッコに移動し体勢を立て直す予定。
総員ヨーロッパから退避!退避!というわけなのである。

余談ですが、ヨーロッパにいる間は移動続きだったため あまり時間がとれず髪の毛を切れず、ちょっとボサボサになってきたのでモロッコでカットしようと思います。旅行中にどうやって髪の毛を切っているかといいますと・・・・・
自分で切っています。隙バサミをつかってジョキジョキと。隙バサミって便利なもんですねぇ。適当に切ってもなんとなく無造作ヘアーが出来上がります。なんと家内も自分で切ってます。

リスボンのホテル情報
Casa de Hospedes Duque
ダブル 26€(4,550円) バス・トイレ共同。窓なし。清潔できれいだがこれと言って特徴はなし。インターネットで予約をすると25€にしてくれるみたい。
posted by HOSHINO at 00:00| Comment(0) | 13 ポルトガル Portugal
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