2008年08月12日

フェス、モロッコ by Hiroki

タンジール(タンジェ)を午後1時に出発したバスは予定より大幅に遅れ、モロッコの古都フェズへの到着は日も暮れかけた午後8時だった。

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http://www.world-moment.com/kunibetsu/middle-east.html#mor


フェズはアルジェリア方面(テル地方)への交通の要所にあたり、ここにはじめて街が築かれたのは8世紀にまで遡る。その後ムラービト朝、ムワッヒド朝、マリーン朝と代を重ねるうちにイスラム世界有数の街にまで発展した。特にマリーン朝統治下においてはその首都とされ20万人が生活していたといわれる。マリーン朝は13世紀〜15世紀にかけて台頭した王朝であるから、その当時の人口20万都市といえば世界有数であったに違いない。

フェスの旧市街(メディナ)は1981年に世界遺産に登録されている。この街の歴史的背景も登録された理由だろうが、区画の独自性も同じく登録の理由ではなかろうか。とにかく区画整理や都市計画という概念がまったくなかったのではないかというような街の作り方なのである。5km×5kmの巨大な迷路が広がっている姿を創造していただけると近いイメージかもしれない。迷宮都市とも言われているらしい。あっちにいけば行き止まり、こっちに行けば元の場所に戻ってきてしまうというような感じ。そこに人やらロバやら猫やら馬やらが縦横無尽に行きかうわけであるから、その喧騒といったらない。

fes1.jpg

うーん、これがイスラムというものかなぁなどと妙に悦に入ったりしながら街を歩き回るのも楽しい。みやげ物の客引きや何処の馬の骨とも分からない輩が片言の日本語で話しかけてくるため、いちいち適当にあしらわなくてはならないのは面倒だが・・・・。(まぁ、インドほどはしつこくはないのですが)
夕暮れ時に街の北に位置する丘に登り日が傾くにつれオレンジ色に染まっていく旧市街を眺めているとなんだか千夜一夜物語の世界にいるみたい。ロマンチックだなぁ。
時折どこかのモスク(イスラム寺院)からアーザン(経典の朗読 但しスピーカから大音量)が聞こえたりもする。

うーん。イスラム文化圏はお酒が飲めないのがつらいところですが、いろいろと興味をそそられる物事が転がっていますねぇ。

フェスのホテル情報
ダブル 250 DH(約3,800円)シャワー・トイレ・扇風機付き。アラブの富豪の家みたいなところ。看板なし。ホテルだったのだろうか・・・。とてもきれい。でもそれなりに高い。ハイシーズンのため宿が見つからず、やむ終えずここに宿泊。ちょっと贅沢な気分だった。
posted by HOSHINO at 00:00| Comment(0) | 14 モロッコ Morocco
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