2008年08月22日

マラガ、スペイン by Hiroki

ここ数日マラケシュの暑さにやられタンジールまで戻ってきて海風に吹かれながらゆっくりしていましたが、移動開始。

まずはタンジールからフェリーに乗りジブラルタル海峡を越えスペインのアルヘシラスを目指す。約2時間半の航海。燦々とふりそそぐ陽光のもと快適なクルーズでした。ふと甲板を見上げると見覚えのある旗が・・・・おや?パナマの国旗じゃないですかぁ?

あーこの船はパナマ船籍なのですね。パナマは小国なわりに世界中にパナマ船籍の船が多い気がするんですが、パナマで船舶登記するメリットって何かあるんでしょうか?税金が安いとか、登記費用が無料だとか、パナマ運河通行料が格安になるとか・・・・どなたか分かる方おられましたら教えてください。

スペインの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/europe.html#spe

で、アルヘシラスからバスに乗り換えマラガに向かうわけですが、フェリーターミナルからバス停までがまた遠い遠い。1.5kmくらいあったでしょうか。たかだか1.5kmと思うなかれ。一人約20kgのバックパックを背負って気温30℃以上の炎天下を歩くんですよ。地獄です。汗だく。

今まででバックパックを背負っての最高歩行距離はポルトガルのポルトで約3km。このときは私ダンナの方が2日間ほど腰痛になりました。

で、バスに乗り、マラガに向かったわけですが、アンダルシア地方一のリゾート地コスタデルソル(太陽の海岸)に沿うようにハイウエィを飛ばします。乾燥した大地にオリーブの木がぽつんぽつんとあり、その丘陵の先に真っ青な海が広がっています。時々真っ白な家々が立ち並ぶ村が車窓を過ぎていきます。

旅に出る前にイメージしていた太陽の国スペインはまさにこの風景でした。老後にもう一度来てここで半年くらい過ごしたいなぁ。リゾートで優雅に暮らせるほどリッチな旅行をしているわけではないので、悔しいけども後の楽しみに取っといてやる。このやろう。

マラガに到着し、また1.5kmほど歩いてホテル探し(今度は日が暮れてからなのでまだまし)。一軒目で予算と清潔さのバランスがうまくとれたホテルにあたったので即チェックイン。最近のヨメさん、安宿探しが得意になってきています。嗅覚が研ぎ澄まされてきたのでしょうか。「ヒロキさん、あそこ安そうだよ」と。「おう。ちょっと見てこようか」とのぞいてみると、結構手頃で快適そうな宿に出会う確率が高い。

宿の親父さんから聞いた話では、今マラガでは夏祭りの真っ只中らしい。そんな中よく簡単に宿が見つかったなぁ。

この日はもう時間も遅いので、洗濯だけして寝る事にしました。モロッコで大規模に色々洗濯したのですが、水に雑菌がうようよいたらしく、干した洗濯物がほぼ全て生乾きのあのいやーな匂いになってしまったので、再度スペインの洗練された水道水に期待しつつ洗濯。このやろう。モロッコのばーか。二度手間やんけ。

翌日街に出てみると、祭り一色。華やかですねぇ。どっかで音楽がかかれば体が勝手に踊りだす人たちばかり。まじでびっくりしたのはちっちゃな女の子がセンスをもって踊ってたんですが、そのセンス捌きや腰ふりふりはもう私ダンナなんか真似できないレベル。っていうかその辺の露出狂まがいのスペイン人オネーチャンとその歳(6,7歳?)にして同じレベル。ラテン系は子供の時からラテン系なんだなぁ。こんなん見てしまうとジュリアナのお立ち台だとかってはしゃいでた日本ってなんなんやろうなぁっておもってしまうわ。眉毛太いし。

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で、気を取り直していつもの街ぶらぶら。略して街ブラ。その昔銀座をぶらつくことを銀ブラって言ったらしいね。前に勤めてた会社のおっちゃんが言ってたわ。

この辺りのアンダルシア地方はイスラムに占領されていた頃の遺跡が多く残る。有名なのはグラナダのアルハンブラ宮殿なんだろうけども、ここマラガにも砦兼宮殿の遺跡が残っている。遺跡って言ってもめちゃめちゃ保存状態が良くて、今でもぜんぜん住めるレベル。というかむしろ住まわせてほしいレベル。こんなとこに住みたいわ。それくらいきれい。個人的に思うことだけど、イスラム建築って世界最高の建築やと思う。偶像崇拝が認められない分、抽象美術が優れていて、抽象美術だからこそ、過剰装飾にならず、過剰装飾にならないからこそ、実用的でもある。美しくしかし実用的。日本の茶室なんかの造りは同じ理由で好き。あれやね、基本は外が暑いときに中は涼しく、外が寒いときに中は暖かく、外の音は極力シャットアウトするけども、人の声は聞こえやすくする。そして飽きない程度に美を追求する。これがいいね。

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そしてそんな世界最高のイスラム建築の最高峰がグラナダにあるアルハンブラ宮殿らしいので、これは一度見なくてはってことでここマラガの次はグラナダに向かいます。
P.s.マドリッドの空港で飛行機が落ちたらしいですね。不幸にも犠牲になってしまった方のご冥福をお祈りします。

マラガのホテル情報
Pencion Costa Rica(C/. Cordoba No5- MALAGA 29001)
ダブル 30ユーロ(5,250円) シャワー・トイレ共同。アラメダ・プリンシパル通りからコルドバ通りに入ってすぐ。一つ星オスタルの手前。3階から3フロアがペンション。清潔で広めの部屋。見所や大通りに近いので立地条件がとてもよい。バス停からも頑張れば歩ける。バケーションシーズンでかつ祭りの最中にこの価格は有難かった。
タグ:世界一周
posted by HOSHINO at 00:00| Comment(3) | 12 スペイン Spain
この記事へのコメント
パナマ船籍が多い理由

はじめまして。奥様の地元の友人です。
パナマ船籍が多い理由について検索したらHITしましたので記します。。
健康に気をつけて良い旅をしてください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310683028

船舶を登録するにも税金が安く、規制も緩やかなため、世界の船舶会社がこぞってそういった国に船籍を登録しています。
そうやって登録される国を「便宜置簿国」あるいは「便宜置籍国」といい、ご質問にあったパナマやオマーン、リベリアなどが有名です。
先ほど規制がゆるいと書きましたが、船の所有者の規制逃れの一面もあり、問題視する向きもあります。
Posted by J.S at 2008年08月26日 22:00
こんにちは〜Yokoちゃんの友人です。

しばらくお邪魔しなかったらもう、ヨーロッパに到着していたんですね!
マラガにはピカソの生家がありますが、行きましたか?
今頃はアルハンブラ宮殿も見終わっているかしら?私は宮殿のお庭・・・ヘネラリフェ?が
好きです。
次はイタリアですか?イタリアはスペインより英語が通じますよ。あとはフランス語とか。
イタリア、フランスと進んでいくと物価が高くなっていくのを感じるかもしれませんが、
楽しく安全な旅を過ごしてください〜。
観光情報が必要な時はメールください。
元T/Cがご案内します
Posted by Atsuko at 2008年08月26日 23:11
J.Sさん
なるほど。そういう理由だったのですね。
調べてくれてありがとう。
なかなかインターネットをする時間も手間も限られているのでとても助かりました。
健康にはいつもより気をつけます。

Atsukoさん
マラガはピカソの生家にも行ったけど、祭りの最中でその前の広場は酒場になってたよ。今バルセロナでちょうどアルハンブラとヘネラリフェを見てきたところ。言葉では言い足りないくらい素晴らしかった。

今日の夜行でパリへ向かいます。その後イタリアです。英語が通じるのはだいぶ助かるね。でも、長いスペイン語圏が終わると思うと少し寂しい気もしたりして。

イタリアのおすすめが知りたいので別途メールするね。

Posted by Yoko@バルセロナ、スペイン at 2008年08月27日 19:14
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