2008年08月31日

パリ、フランス by Yoko

バルセロナのバスターミナルでパリ行きの夜行バスを待つこと1時間、出発の予定時刻を過ぎてもバスは来ない。さすがに5ヶ月近くの旅をしているとバスが遅れるくらいじゃそうそう驚きませんがここは仮にもスペイン、さてどうしたものか。

フランスの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/europe.html#fra

バスは予定時刻を30分過ぎた頃に到着、バタバタしながらバックパックを積み込みとりあえず二人分の席を確保。落ち着いてきた頃に一つ目のバスストップか、バスは高速道路を降りて一般道へ。この辺りの道路はロータリーの形式が多いのでこのバスもロータリーへ、さてどちらに曲がるのかな、と思っていると一周してまた来た道を戻っている・・

(あれ?戻るの?・・・??ま、反対側斜線からしか入れないところへ行くのかも・・・)

と勝手に想像していると信号でストップ、反対車線のバスとなにやら話を始めた・・
(え?「バスターミナルは何処?」って今言った??)

私「ね、今聞いた?」
ダンナ「うんうん、バス停何処って言っていたよね、そういや高速降りるときもなんか道間違っている風だったけど・・」
二人「・・・?」
引き続き次の信号待ちで。
「バスターミナルの入り口は何処?」

と道行く若者に聞いているじゃありませんか!おいおい運転手さん・・・ここに来たことないのかい・・。

そんなこんなでしばらく付近をさ迷った後、カタルニャ州内のどこかの街のターミナルに到着。数人を追加で乗せて再出発。そのまま就寝となれるか、というとそういうわけでもなくて・・。途中乗車のおばちゃんたちがいつまでもどこまでもおしゃべりを続けつつ、バスは1時間から1時間半ごとに停車しつつで・・・とにかくヨーロッパに入ってからの夜行バスはこんな感じ。

夜も明けてきて、到着予定時刻も近づいてきて、でも全然田舎を走っている。ま、出発も遅れたから仕方ないのですが。予定より1時間ほど遅れて都会の街並みに入ったと思ったら急停車!!!?もーメガネで顔を打ったじゃない!というより、かなり驚いた・・うとうととしかけていたこともあり、あーもうダメかも・・・と本当に怖かった・・。結局、何処にもぶつからず、ただ荷台に乗せた荷物のほとんどが社内にぶっとんだくらい。本当に無事でよかった。

さて、本題のパリです。
ツアー会社へ行くために地下鉄の駅を降りて歩くこと数分。突如視界にノートルダム大聖堂が、もうなんていうんでしょうね、豪華なだけでなく重厚なだけでもなく、今まで幾度となくカテドラルを見てきたのですが、スケールも異なっていれば芸術的なセンスももう全然桁違い。南米あたりから有料になっていた教会、カテドラルだったのですが、ここは入場も無料。内装も素晴らしすぎて・・パリはやっぱり凄い、世界の芸術の中心なんだなーと感心するばかりです。

paris1.jpg

そうそう、ヨーロッパに入ってから食事がだいぶ美味しくなりました(モロッコはシシカバブかクスクスしかないので問題外)。フランスはさらに美味しくなったと思います。ランチに入ったお店で食べた牛肉の煮込みカレー風味(実際のメニュー名はフランス語で分からなかった・・)なんてとても感動的な味ですよ。とても上品なカレー。フランス人に作らせるとこうなってしまうんだなーとかなりの満足感でしたね。

翌日はルーブル美術館から。ここにはダビンチの「モナ・リザ」やサモトラケの勝利の女神「ニケ」や「ハンムラビ法典」とかとにかく美術の教科書で誰もが知っている芸術品の数々が展示されていて、しかも大英博物館くらい(より?)広い。彫刻なんてもうごろごろ所狭しと展示されているし、絵画も端から端までぎっしり並べられている感じ。人生に一度は訪れておきたい場所ですね。ここから広場を真っ直ぐ歩くとかの有名な革命広場ことコンコルド広場、マリーアントワネットをはじめ3千数百人が処刑された場所にたどり着きます。この中心にあるのがローマの広場に欠かせないエジプトから贈られたオベリスク(一本石)だそうで、こんな大きな石、どうやって持ってくるんだろうか・・・などと無駄なことを考えてしまいます。

paris_concorde.jpg

凱旋門やシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りにももちろん行きましたが、なんとダンナはビーチサンダル!!メキシコのウォールマートで購入し、履き倒した一品です。ここは本当はもっとおしゃれをして歩きたいところですね。

paris3.jpg

何故って全てがかっこよく見える。もうプジョーのショールームなんて素敵すぎるし、街歩き一つとっても全てがロマンチックな気分にさせてくれます。

さらにロマンチックな一日を満喫するために夕暮れを目指して(というか必然的に夕方・・)エッフェル塔へ。ここ半年、フランスの大統領がEUの代表を務めているそうで、それを祝ってエッフェル塔はブルーのイルミネーションに染まっていました。東京タワーが懐かしくなります。

そのまた翌日、モンサンミシェルへは5時半起きのツアー。アメリカ人のおじさんとルーマニア人の老夫婦、私たちを乗せて、フランス人ガイドのセバスチャンが車を走らせます。ミニバスでもフランス車、乗り心地はなかなかのものです。セバスチャンはとても人がよさそうで「今日のツアーはとてもワールドワイドだねー」とノリノリ。ノリノリはいいのですが喋りすぎて後ろを振り返り気味・・運転が少し怖い・・。ま、いつものことなのでしょうけれど。
ヨーロッパの高速道路、というか道路は南米みたいに道が悪くないし、崖ぎりぎりとか走らないから安心して乗っていられます。途中コーヒーブレイクなんかも入れてくれたりして、物価は高いですが高いだけのことはありますね。
モンサンミシェル(聖ミカエルの山)は元々モン・トンブ(墓の山)と呼ばれたケルト人の聖地。8世紀にこの地の司教が大天使ミカエルのお告げで礼拝堂を作ったのがはじまりだとか。モンサンミシェル湾に浮かぶこの小島は中央に高くそびえる修道院が一際美しくもう地理的立地がなんともずるい。島内だけなら無料で歩くこともできて、入り口周辺にはお土産屋やガレット(そば粉のクレープ)を食べさせてくれるレストランが立ち並んでいてだいぶ違うけど活気のある温泉街みたいな雰囲気です。礼拝堂へは島内を登り続けるので若者以外は息を切らして頑張って登っていて、南米の高所でだいぶ辛い思いをした甲斐あってか、これくらいならさくさく登れてちょっとした優越感。礼拝堂内は外の暑さはなく涼しい風が何処からともなく吹いていて、窓から眺める干潟と化したモンサンミシェル湾ではしゃぐ人々が見えたりします。
島内もだいぶ良かったですが、ここの感動的な風景は島全体を少し離れて見る、でしょうか。友人の元ツアーコンダクターおすすめの夕日や朝日に照らされたこの島をいつか見てみたいものです。

ヨーロッパは憧れの街を駆け抜けます。次は花の女神フローラの町フィレンツェへ移動です。

パリのホテル情報
Hotel Victoria
ダブル 38€(約6,450円)シャワー・トイレ共同。Hostel worldにて直前予約。メトロPlace d’Italie駅 から徒歩5分。室外の共有スペースにて無線LANが拾える。清潔度きれいさは文句なし。ただ、シャワー室にフックがない、深夜はシャワーが使えないなど少し不便。
posted by HOSHINO at 00:41| Comment(2) | 15 フランス France
この記事へのコメント
しばらく見てない間に大西洋渡ってたのね。

元気そうでなによりです。

僕は来週待望の夏休み。

石垣島へ行ってきます。
Posted by ばくしんお at 2008年09月03日 16:10
To ばくしんお
ご無沙汰です。1ヶ月前にユーラシア大陸に上陸して現在イタリアまで来ました。
やっと夏休み、という感じでしょうか?
沖縄好きだね。私たちも実は今行きたいのは沖縄だったりします。沖縄そばが食べたい。
楽しんできてね。
Posted by Yoko@フィレンツェ、イタリア at 2008年09月04日 03:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: