2008年09月24日

トルコ、パムッカレ by Hiroki

9月も後半に入ったね。ここトルコは日本の東北地方ぐらいの緯度にあって、まぁ一概に緯度じゃ比較できないんだろうけども、大体日本と同じくらいの気温帯にあると思う。なもんでこちらも随分涼しくなってきて、夜はセーターがないときついくらいやね。真冬でしかも標高が3000mを越えていたペルーやボリビアでもそうだったけども、セーターが1着しかないので選択するタイミングがなかなか難しいね。

トルコの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/middle-east.html#tor

イスタンブールには結局8泊9日滞在して随分と体力が回復したで。旅をしていると自分で思ってるよりも体力を消耗しているみたい。皆さんも旅行中は気をつけましょう。あまり無理な予定をたてないように。

イスタンブールの宿はヨーロッパ側にとっていて、目指すパムッカレはアジア側。バスもイスタンブールのアジア側から出発なもんで、宿を出発してヨーロッパとアジアを区切っているボスポラス海峡を越えなければならん。

ボスポラス海峡は何隻ものフェリーが常に往復している状態で、日本の地下鉄に乗るような感覚でチケット(ここでは紙チケットではなくてコイン状のもの、こっちの方がエコやね)を買って無人改札機を通ってのる。約15分のクルーズでアジア側に到着。いやぁ、はるばるきたよアジア(ほんまは前日バスの予約の為にすでに来ていますが、アジアの旅は今日からな気分)。北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパときて、やっとこさアジア。ここまで約5ヶ月。5ヶ月ぶりのアジア。まだまだ日本までは距離があるけれども、でもホームにもどってきたようなきがするで。ほんま。

トルコでバスに乗るのはこれが初めてだけども、かなり綺麗やね。車内でお菓子やらジュースやらも配られるし、なんだかペルーのバスを思い出した。で、夜の10時に出発したバスは、途中トイレ休憩なんかも有り(寝られへんちゅうねん)、約11時間でパムッカレ村近くのデニズリの街に到着。デニズリのバスターミナルでローカルバスに乗り換えパムッカレ村までは約30分。(観光地ずれしてない)トルコ人は親切やね。デニズリのバスターミナルでも地元人らしきおっさんが「パムッカレに行くバスはあれや。」と教えてくれる。聞いてもいないのに。中東はこうなのかもね。先日日本から届けてもらいましたシリア・ヨルダンのガイドブックにも皆親切というようなことが書いてあったし。まぁ、そうでない輩が居るのは何処でも同じだとは思うので気は抜けないけども。

で、パムッカレ村に着いたんだけども、村やね。ほんまに村。中東の村っちゅう感じ。どんだけ村やねん。

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まぁ、ここに来たのは、世界遺産にも登録されている石灰棚とローマやビザンツの遺跡を見に来たためやからええんやけども。観光業で成り立ってる村なんやろね。でも団体旅行客はこの村には泊まらないみたい。

到着日はゆっくりして翌日に1日かけてじっくり巡ることに。
石灰棚ちゅうのは、どう説明したらいいのかなぁ・・炭酸カルシウム(石灰)をめちゃめちゃ多く含んだ温泉が湧き出してて、それが日本の温泉地の硫黄みたいに地面にへばりつくわね。へばりつきすぎると石灰でできた小さなダムみたいになってそこから温泉があふれ出す。あふれ出した温泉が小ダムの下やら横やらにまた小ダムを作る。これがめちゃめちゃ長い間繰り返されて、棚田(水田の段々畑)みたいになる。それが石灰棚の正体。炭酸カルシウム(石灰)ちゅうのは、おいらの中学校のときの理科の知識によれば、運動会なんかで地面に白線を引くためにガラガラガラっとやるあの白い粉やね(今バイオを仕事にしてたヨメに聞いてみたから多分間違いない。)で、水に溶けてる分には無色なんだろうけども、沈殿して固まると真っ白。というわけで小高い丘(ちょっとした山くらいの大きさがあるけども)の斜面に沿って、真っ白い棚田やら、棚田に成れなかった落ちこぼれの白い山やらがある。一面真っ白。なんやすごいところやね。ボリビアのウユニ塩湖以来の真っ白。雪山に行ったときみたいに日焼けしてしまって、シャワー浴びると首がいたいっちゅうねん。

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で、風呂好きのローマ帝国。ここを放っておくはずがない。当然ながら温泉保養施設を建設。というよりも街ごと建設(正確にはそれ以前のペルガモン王国が建設したものを拡張)。というわけで、ローマやらビザンツやらの遺跡の宝庫。今はその場所いったいが草原になってて、その中に廃墟やら建物に使われていただろう大理石やらがおちてる。まさに「兵どもが夢のあと」という感じ。うーん、ロマンを感じるところやね。

特に円形劇場はすばらしい。保存状態が良すぎる。2200年も前の建物がなんで使用可能な状態でのこっとんねん。日本じゃ考えられん。2200年て日本は何時代?弥生時代?大和朝廷?弥生時代は言いすぎか・・大和朝廷の初期のころやろうね多分。
この円形劇場はギリシアのアテネのものよりも規模といい保存状態といいすばらしい。イタリアはローマのコロッセオといい勝負ちゃうかな。言いすぎかな。

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で観光も終えて宿でゆっくり。宿の横に和食屋さんもあって、ここは日本人女性が経営してるだけあって味はばっちり。トルコ情報が聞けたのも良かった。宿で出てくる朝飯以外は滞在している間ずっとここの飯を食ってた。お世話になりました。でも、トルコの片田舎で外国人が生活するっていうのも大変何やろうなぁって思った。近所づきあいとか。

で、今日が3日目でこれまた世界遺産のカッパドキアに夜行バスで向かうんやけども、こんな感じの村やから、ホテルをチェックアウトした後がひまやねぇ。もう一度石灰棚を見るには入場料が高すぎるしねぇ(一人1800円くらいかかる)。そんなわけでブログを今更新してるんやけども、今まだ午後2時。バスは夜8時。散歩でもしてこようかなぁ。この暇さは、ヨーロッパ旅行中に欲しかった。
そうそう、今トルコで有名な林檎茶を飲みながら、パソコンをカタカタやってるんだけども、このお茶結構うまいね。日本でも飲めるんやろうか?

で、もう一つお知らせ。来年の1月末か2月はじめに日本に一時帰国します。弟の結婚式に出席するため。おめでとう!!

パムッカレのホテル情報
Kale Otel
ダブル 35 YTL(約3,150円) シャワー、トイレ、テレビ、朝食付き。とてもきれい。無線LANあり。インターネットも30分まで無料使用可能。韓国人多い。日本食は隣の日本食屋のものっぽい。
タグ:世界遺産
posted by HOSHINO at 20:18| Comment(4) | 19 トルコ Turkey
この記事へのコメント
ここのところ毎回お邪魔しています。
本当に邪魔だったらごめんなさい・・・。

パムッカレもゆっくり観光出来てるみたいですね!
そうそう、トルコの長距離バスは綺麗で
サービスも良いのでお勧めと聞いたことが
あります。なんでも女の子一人だと、他の
女の人の隣か、となりが空いている席を
くれて、男の人と隣にならないように
配慮もしてくれるそうです。イスラム圏
ならではの配慮ですね。
リンゴ茶も試してくれたようで、嬉しいです。

あとは、サクランボジュースかな。
サクランボがよく取れるみたいです。私は
サクランボジュースを炭酸の水で割って
飲んでました。

次はカッパドキアのブログ楽しみにしています。
Posted by Atsuko at 2008年09月24日 22:37
いつもありがとう。
いろいろと助かってるよ。コメントもおススメもとても励みになるのでとても感謝です。

バスのサービスは結構なもので、バス会社にもよるけれど、まず飲み物、お菓子が出てきます。トイレ休憩の後はコロンヤと飲み水。コロンヤの匂いがなんとも・・。芳香剤のような感じで一緒に水を飲むとレモン水だそう(ダンナ曰く)。

さくらんぼジュースはまだ見てないかも。探してみようかな。
Posted by Yoko@ギョレメ、トルコ at 2008年09月27日 05:15
お久しぶりです。たまたまネットでホシノ君の行方を見つかったわ。
相当遅れましたが、結婚おめでとう!お嫁さんによろしく!
世界一週ってすごいですね!旅中気を付けて下さい。
ところで、私、来月から社研の研究員になります。日本に戻ってきたら、連絡ください。
Posted by 哲人^0^ at 2008年09月29日 21:05
おひさしぶりです。ありがとう。
現在シリアのダマスカスです。

研究員ですか。凄いですね!
がんばって研究に励んでください。
Posted by Hiroki@ダマスカス、シリア at 2008年10月09日 23:50
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