2008年09月28日

カッパドキア、トルコ by Yoko

ここも世界遺産。何とも不思議な奇岩が所々に散在している。今滞在しているのは中でも奇岩の中に街があるギョレメ。誰もがジブリアニメの中に入り込んだ気分になるんじゃないかな。そんなところ。とにかく景色が素晴らしいし人も優しい。静かでいい街。

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トルコの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/middle-east.html#tor

そんな街ですが、ここに来るまでに久々に一波乱が。

パムッカレの近くにあるテニズリのバスターミナルから夜行バスでギョレメへ。バス会社からは途中のネビシェヒルでミニバスに乗り換えるように言われていたのでネビシェヒルに到着と同時に降りてみる。というかギョレメに行く奴は降りろ、というようなことを言っている。一緒に乗り合わせた日本人の方いわく、本当はこのバスはギョレメまで行くけどここで観光客だけ降ろして、インフォメーション(旅行会社の)でホテルやらツアーやらを組まされてしまうということらしい。そういう訳でバスの運転手を問いただすダンナ達。なかなかはっきりしない。バスの中のほかのお客さんや周りの人に聞きまくる。あまりにも怒っている日本人を見て観念したのか、バスの乗務員は荷物をもう一度積み込んだ。

「おっさん!なんでギョレメに行かないって言ったんだ?おい!!」

この旅始まって初めてダンナが大声で怒った。そのバスの乗務員、このバスはギョレメに行かないと言っていたのだ。さっきまで。バスに乗ってからも「あいつーぶっ殺す!!」といってダンナの怒りはなかなか収まらない様子だったのです。

どうやらここのバス会社と旅行会社はグルになっていて、観光客獲得のためにギョレメから5kmくらい離れたネヴシェヒルで観光客を降ろすらしい。そして騙すことがあるらしい。その辺の事情をよく知らなかった私たち。同乗していた日本人の方に感謝です。

見所はけっこう沢山あって、初めは自分たちで!と思っていたのだけれど、近年著しい入場料の上昇により、ツアーに参加した方がよさそうということになり、Green Tourなるものに行って来きた。デリンクユの地下都市とウフララ渓谷、ウチヒサルとほか数箇所。ちなみにツアーは14、5人くらい参加しているもので中国人、スペイン人、ニュージーランド人、コロンビア人などなど国際色豊か。中南米で覚えたスペイン語を話す機会にも恵まれて楽しいツアーだったと思う。

この奇岩、妖精の煙突、とも言われていて、この辺りにいっぱいある。所々穴が開いてるけど、これは窓や出入口。

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デリンクユの地下都市は最大規模のもので4万人が暮らしていたとも言われているらしい。暗い階段を下りていくと所々に部屋らしき区切りがあって、どんどん地下へ広がっていく。当然のように下へ行くほど冷たい空気に。ここにはアラブ人から逃げてきたキリスト教徒が暮らしていた場所で教会だった場所とかミッションスクールとか、生活に必要なキッチンとかワイナリー、通気腔もある。なんとその深さ地下19-20階!(見学は地下8階くらいまでらしい)生きる必死さを感じる場所だと思った。生まれてから生きるのに必死なんてこと感じたことない私たち、もっといろんなことができるよなーという気持ちになった。

この地形ならではで岩窟教会も数多くあって、ウフララ渓谷ではそれが見られる。

上を見上げなければ日本にもありそうな渓谷。岩の中を彫ってそこにフレスコ画。この渓谷には100以上だそう。ここの絵の特徴はキリストと聖人のほかにイーブルアイズ(evil eye、邪の目)が書かれているところ。陸で繋がっている国というのは様々な文化の影響を受けて互いに影響し合っているところがいつも斬新に思える。このイーブルアイズはイスラムのお守りなのだけど、トルコではナザール・ボンジュウとして魔除けとして売られているもの。

滞在3日目はサイトの更新作業をしつつ曇り空の中近くを歩いてみた。この旅始まって半年、徒歩の移動距離がだいぶ上がったと思う。数kmくらいなら歩いていけばいいか、というのが暗黙の了解になっている。そういう感じでローズバレーというピンク色の渓谷目指して歩いて行く。

うーん、せっかくツアーに行ってきたけど・・ここが一番凄い景色。他に歩いている人は誰も居ない。しーん。風の音と遠くから鳥のさえずりだけ。もう少し待てば晴れるかも、で1時間。このあたりを覆っていた雲が晴れた。
おぉー凄い。

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その間何してたって・・。ただ黙って遠くを見ていたんだけど。渓谷に着いた辺りでダンナが一言。
「う○こに行きたくなってきた・・」
え、どうしよう。ここで・・・・!?
しばらくすると、ちょっと行ってくるわ。と誰も居ない方へ。
再度周辺に誰も居ないこと確かめて・・・・・・・。
数分後、すっきりした顔で戻ってきた。
「いやーどきどきしたー」
世界遺産に・・・。いやあ面白かった。ダンナのそわそわした顔が。そういやウユニ塩湖に行く途中、小さな村に立ち寄ったときも、このときは小だったそうですが、広い大草原の中で。とても開放的だったとコメントしてたなー。

今夜は久々にワイン、トルコワイン、薄くて美味しいとは言いがたい。まずくはないけど。酔えるのでダンナはいい気分みたい。だからいいか。

ギョレメのホテル情報
Paradise Cave Hotel
ダブル 40YTL(約3,500円)シャワー、トイレ、テレビ、朝食付き。いわゆる洞窟部屋ではない。洞窟部屋は50YTL以上。無線LANが拾える。清潔でとてもきれい。テラスからの眺めがとてもよい。

タグ:世界遺産
posted by HOSHINO at 05:23| Comment(3) | 19 トルコ Turkey
この記事へのコメント
カッパドキアもゆっくり滞在出来て羨ましいです。でも、バスと観光業者の悪質な客引きは
ゆるせませんね!

あ〜!ローズバレーにも行ってきたんだね。
あの風景はなかなかでしょ〜。
そっか、ギョレメに泊まれば意外と近いのかな?私が行ったときはもちろんツアーだから
泊まるのがユルギュップだったのよ。

それから、目玉のお守りナザール・ボンジュウ
ですが、なぜかギリシアでバスのドライバーからもらって持ってるんだ・・・。
小さいキーホルダーですが、お守りだから
今でも家の高いところに掛けてあります。

カッパドキアの写真もいつか壁紙にUPしてね!

このあとの、アンタクヤからシリア・中東は私にとっても未踏の地、ブログ楽しみにしています〜!





Posted by Atsuko at 2008年09月28日 17:00
はじめまして。いつも愛読させていただいています。

自分たちはネビシェヒルで降りてしまいました。しかもツアーも組まされました。そして宿も・・。
結果的にぼったくり料金ではなさそうでしたが、気持ちショックです。
地球の歩き方に載ってるバス会社だけは本当にギョレメまで直通のようです。

ともかくとしてギョレメは本当にかわいらしくてまた行きたいところです。

楽しんでください。
Posted by TKB at 2008年10月03日 10:41
>Atsukoさん
しばらくです。シリアに入ってからインターネットの接続ができず、更新も滞り気味です。
カッパドキアは思っていたよりもよかったのでトルコに行く人には勧めたい場所だね。
ナザールボンジュウね、私たちもギリシアのお土産屋で見ていたのでギリシアのものかと思っていました。壁紙はいくつかUPしてみたので見てみてくださいな。

>TKBさん
はじめまして。書き込みありがとうございます。ホームページも少し拝見させていただきました。現在南米でしょうか。

ぼったくりですが、お金の問題ではなく気持ちの問題ですよね、こういうことは。なんでしょう、宿とかツアーとか自分達の足で何件か聞いてから決めたいというのもありますし。

この先もいろいろとあると思いますがどうぞ仲良くしてください。よろしくです。

お互い楽しみましょう。

Posted by Yoko@ダマスカス、シリア at 2008年10月09日 23:57
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