2008年10月04日

アレッポ、シリア by Yoko

21カ国目シリアに入国です。
トルコのアンタキアからシリアのアレッポまではミニバスで2時間くらいの予定なのだが、ラマザン明けの3連休のため、国境は超渋滞・・。結局7時間くらいかかってアレッポに到着・・なんとも疲れる移動となってしまった。

シリアの国情報と感想はこちらから!
http://www.world-moment.com/kunibetsu/middle-east.html#sir

7時間の移動と言ってもほとんど国境地帯で止まっている状態。トルコとシリアの国境は何だか分からない遺跡があったり、そこをトルコ兵やシリア兵がガードしていたり、緊迫感が今までと違う。トルコ側の出国すんなりだったのですが、シリア側は社会主義国だけあってなんだかんだ時間がかかった。

その国境にて二人で世界一周している日本人に出会ったのだが、彼らもアンタキアから来ていて、ここまで乗ってきたバスに置いていかれてしまったらしく、他にも韓国人やらトルコ人やら何人も国境に置き去り・・・。カッパドキアでの一件といい、今回の一件といい、トルコはバス天国なんて言ってるけど全然ダメだなーと思ってしまった。南米なんてトルコより全然安いしサービスいいし、置いてかれたりしないし・・・、載せた荷物だってちゃんと返してくれるし・・なんかトルコのバス会社への信頼は全然なくなってしまった。コロンヤ(バス内のサービス)よりちゃんと乗せてくれよ!って感じ。

幸い、私たちの乗っていたミニバスの乗客と運転手のお陰で彼ら二人も同乗しアレッポへ無事到着となった。私たちもアンタキアでは普通のバスに乗ろうとしていたので、とても他人事には思えない出来事だった。ギュベンという会社だったみたいだけど、多分「○○の歩き方」にも載っているし、それなりにきれいなバスだったので、気をつけようがないなーと思う。

さて、アレッポですが、アジアへ来たんだなーと感じるところです。街の雰囲気といい人の雰囲気といい。観光客を放っておかない。街も汚いしなんか臭いし、香辛料の匂いもどこからともなく流れてくるし。でも、いい街だなーと思う。その連休中のため、街には大人も子供も溢れていてみんなヒマそう。

東洋人は珍しいのかジロジロ見られるし、写真を1枚と携帯カメラを取り出しカシャッ・・・1枚撮ったら最後、10枚は撮らないと終わらない(次々に僕も僕も!!となっていく・・)。

時々隠し撮りされたりもする・・(中米あたりではこちらがインディヘナを隠し撮りしようとしていたのに・・)。基本的にこれはほぼ子供から若い男性ばかり。宗教上の理由で女性は子供くらい。なので、街の中をゆっくり見て回るのが大変。用がなければ進まないと囲まれる・・・。まー悪意があるわけでは全然ないので(ニコニコしてきて写真を撮れると満足して去っていく)いいのだが、これが人とすれ違う度に発生するので何とも大変。

アレッポには何があるのかというと、丘の上のアレッポ城とスーク(市場)、アルメニア人のキリスト教地区、建設中のでかいモスク、などなどがある。

丘の上のアレッポ城内はかなり広い。城壁内に崩れかけた壁やら居住跡やらが残っている。まるで明るい迷路みたい。そういう場所だから子供たちの格好の遊び場になっていていつも子供たちでいっぱいらしい。近くにこんな所あったら楽しいよなーと思う。城壁からの眺めはアレッポを一望できて、イメージ通りの中東の風景が広がっている。スーク(市場)は中東最大規模というくらいだからかなり広いのだけれど、連休中なので一部のお店しか開いていなくて、これくらいが丁度いいかなという感じだったかな。それでもけっこうな賑わい。

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アルメニア人のキリスト教地区の教会へも行ってみたけど、これがまたすごい。教会としてはたいしたことはないのだけど、イスラム建築とキリスト教建築が半々の作り。今まで見た教会とモスクから細かい装飾などが作られていてとても興味深いものでした。

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偶然見つけたモスクへ近づいていったのだが、建設中で・・ダメもとで入れないか?というジェスチャーをしているとどうやら入って見ていい(しかもタダで!)らしく、10歳くらいの少年に案内されて建設中のところを見学させてもらった。大きさは今ダンナと話していたのだが、多分ブルー・モスク級。少年が英単語を一生懸命並べて教えてくれる。「ほら、壁にはコーランが書いてあるよ!」とか「こっちがもっときれいだよ!」とか。「上の階も見たい?」とか。結局上の方の階までお邪魔しちゃった。最後に「マネー?」と聞かれて、私もダンナもやっぱりお金かーと思いながらお金は持ってないと言うと、なんとその少年、25 SP(約60円)を私たちに差し出した!? どうやら私たちはお金がなくてここに来たのだと思われたらしい。そして彼はそのお金を私たちにあげると言ってなかなか引き下がらなかった。遠慮は要らないよという感じで。ケチった自分がなんか恥ずかしくなってしまった。ゴメンヨ〜少年(名前は難しくて覚えられず・・)。

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実はアレッポ到着の夜から1日熱を出して寝込んでしまった。退職後、熱を出すのは初めてだ。暑いところでたまにバテたりはしてたけれど。物価の安さに安心してなのか、半年の疲れなのか・・分からないけど。ダンナの提案で近くのシェラトンへ行って食事をすることに。それなりに高いけど、美味しいスープとかリゾットとか、病人に優しい食事であっという間に元気になってしまった。もしかして、私お腹が空いていただけなのかも・・・・・と思ってしまう。

とにかく元気を取り戻したので、明日はデリゾールへユーフラテス川を見に移動です。

アレッポの宿報
HOTEL AL GAWHER ツイン 900 SP(約2,250円) シャワー・トイレ・TV付き。まあまあきれい。ラマダン明けの大型連休でアレッポの宿は何処も満室状態だった。

posted by HOSHINO at 00:00| Comment(2) | 20 シリア Syria
この記事へのコメント
yokoさんお久しぶりです。
お元気そう!と思ったらあらあら…お熱ですか。お大事に!!そして確かにアレッポの写真は人人人なので笑ってしまったわ。

月日がたつのは早いね〜。出発してから半年になるんだね。実は世界一周旅行に行くんだと告白された当時のえ〜本当!?のドキドキ感が懐かしんでしまったわ。
Posted by Miku at 2008年10月12日 22:51
Mikuさん久しぶりだね。
仕事に子育てに家事、順調ですか?あんまり頑張り過ぎないように。
こちらは私の具合がよくなってきたと思ったら、ダンナに風邪がうつったみたいで・・、のんびりすごしています。

気づけば半年。中東のご飯がまずくて最近特に日本に帰りたい毎日です。。ま、でも帰らないけどね。
Posted by Yoko@ダマスカス、シリア at 2008年10月12日 23:28
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