いやぁ、とうとうやってきてしまったね。この旅始まって以来の国境越えの難所。イスラエルに入国すると決めたときから分かっていたんだけども、ついに其の時が来たかぁ〜。
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10月16日にヨルダンの首都アンマン郊外のバスターミナルから乗り合いタクシーにて一路西へ、イスラエルとの国境キング・フセイン橋を目指す。
なんで、イスラエルへ入国するのにこんなにどきどきせなあかんねん。あっ、はじめにお断りしておくと、私たちの命に関わることではありませんのであしからず。
で、なぜこんなにどきどきしているのかというと・・・・・うーん。説明が非常に難しいなぁ。
まぁ、イスラエルとアラブ諸国が仲悪いせいなんやけども、何で仲悪いのかを説明するのが難しい。これから説明しようと試みますが、間違ってたらごめんなさい。
そうやねぇ・・・・その昔、それこそ2000年ほど前のこと何やけども、今のイスラエルの辺り(地中海の東側:パレルチナと呼ばれる地域)にあったユダヤ王国がローマ帝国に滅ぼされてしまってユダヤ王国の人々(ユダヤ人)は世界中に散らばったんやねぇ。
そして時は一気に第一次世界大戦の時代に飛びます。まぁ普通に考えれば1900年も時がたてば世界中に散らばってしまったユダヤ人は混血が進んで、純粋な「ユダヤ人」というものはこの世から消えてしまいそうなものですが、これがまた凄い。いっぱい残ってた。
何でかって言えば彼らのユダヤ教には「選民思想」なるものがあるからとも言われる。神から選ばれた民ってことやね。で、またまた凄いのは彼らは商才に恵まれてたのね、それも第一次世界大戦中にイギリスが彼らの経済援助を求めるくらいに。
で、イギリスは彼らから経済協力を得る代わりに「もともと君たちが居たパレスチナに国造っていいよ。」と言ったわけ。でもパレスチナは6世紀ごろからアラブ人が支配していたんですよ。アラブ人にとっちゃたまったもんじゃない。そりゃそうやわなぁ。適当すぎるぞイギリス!
で、なんやごちゃごややっとるうちにパレスチナんところにユダヤ人が「イスラエル」建国を宣言。アラブ人は怒り狂う。で戦争突入。これが世に言う第一次中東戦争。戦争は始まったものの、このイスラエルのユダヤ人、商才があるのみならず戦争もめちゃめちゃ強かった。結局3回も戦争したけども、事実上イスラエルの勝利のうちに幕をと閉じた(厳密に言えば今でも幕は閉じられていない)。
そういうわけで、アラブ諸国とイスラエルは仲が悪いわけ。かなりむちゃな説明ですが、なんとなく分かっていただけましたでしょうか?
そんなアラブ諸国だから、今でも「イスラエル」という国の存在を認めていない国も中にはある。その中にシリアとイエメンが含まれるのです、とほほ・・・・
シリアは私たちがヨルダンの前に訪れた国で、イエメンはこれから私たちが訪れる予定の国。
イエメンなんかは強烈で、パスポートにイスラエルの出入国スタンプが押してあると入国拒否!なんと!
そういう事情をイスラエルの入国管理官は知っているので、パスポートではない別紙に出入国スタンプを押してくれるらしいですが、これも管理官次第という噂・・・・。しかもイスラエルと仲の悪い国に入国していたりするとイスラエルの入国管理事務所で放置プレーにあってしまうらしい・・・・・まじかよ。
以下、イスラエル入国に際して予想されるやりとり。
俺「入国スタンプはパスポートに押さないでください。別紙にお願いします。」
管理官「何で?」
俺「イエメンに行く予定があるので」
管理官「何しに?」
俺「観光です。」
管理官「なんの?」
俺「世界遺産に登録されているサナアを見たいんです」
管理官「ふーん。で、シリアの出入国記録がパスポートに有るけど、何しにシリアに行ったの?」
俺「観光です。」
管理官「ふーん。じゃ、そこで待ってて」
・・・・・で放置プレー数時間。。。。。。いやだぁぁぁぁぁ。こんなのウザ過ぎるぅ!!!!
で、着いちゃいましたよ。国境のキング・フセイン橋。ヨルダン側の出国審査でも「スタンプ押さないで」と頼んだのですが、こちらはあっさりOK。バスに乗りキング・フセイン橋を越え、いざイスラエル側出入国管理事務所へ。マシンガンに防弾チョッキ着用の兵士がうじゃうじゃ。こんなに物々しい国境は初めて。緊張するなぁ。
荷物のセキュリティをチェックするために荷物を預ける(こんなのも初めて)。そのあと、入国管理の為の列に並ぶ。あーー、この緊張感がたまらん・・・・。
で、でですよ!な、なんとここで、兵隊たちが何か大声で叫び始めた。どうも「総員退避!!!」ということらしい。スタッフも兵士も一般人も全員急いで建物の外へ。建物から50メートルくらい離れて待機。まじかよ・・・・
たぶん誰かの荷物から爆弾らしきものでも見つかったんでしょう。建物は厳戒態勢。まじかぁ、どんな国やねん。で結局1時間くらい待機してようやく通常業務再開。なんともなかったみたいです。よかった。
で、いよいよ入国管理官に対峙。入国管理官を勝手に気難しそうなおっさんだと思いこんでいたたけど若い女性のイスラエル兵。イスラエルには徴兵制があるので多分俺より5歳は若いだろう。
俺「スタンプ押さないでください。」
管理官「OK。何日滞在しますか?」
俺「5日くらいです。」
管理官「入国の目的は?」
俺「観光です。」
管理官「旅先は?」
俺「エルサレムだけです」
管理官「現金はいくら所持していますか?」
俺「現金は400シュケル(11,000円くらい)ですが、国際銀行カードを持っています。」
管理官「カードをみせてください」
(妻がカードをみせる)
管理官「OK。それではこの紙に記入して少々お待ちください。」
・・・・・・・意外とあっさりやったなぁ。そのあとも放置プレー30分くらいであっさりパスポートと共にスタンプの押された紙をくれた。なんや、けっこうあっさりやん、こってりやと思ったのに。
でも最後にくらいました。
セキュリティチェックのためバックパック フルオープン!1時間もかかって荷物詰めてるのに。妻は開けなくて良かったけど、俺だけ。なんで俺だけやねん!!
やっと国境を抜けたよ。もっと時間かかると思ってたけど結局2時間半(イスラエル側のみで)だったね。よかったよかった。乗り合いタクシーに乗っていざ行かんエルサレムへ!!!(続く)
2008年10月17日
エルサレム(怒涛の国境越え)、イスラエル by Hiroki
posted by HOSHINO at 22:20| Comment(2)
| 22 イスラエル Israel
ヨルダンでは無事、奥さんと再会できました!
そのせつは、旅情報等いろいろありがとうございました。
私のブログにもリンク貼らせていただきました。
クールなサイトですね!
ではまた。
よい旅を!エジプトお気をつけて!
こちらからも後日サイトの更新とともにリンクを貼らせていただきますね。
お互い旅を楽しみましょう!