この村はその昔、かのお釈迦様が初めて仏教を説いた所。そんなわけで12世紀まではでかい僧院やら仏塔やらがあって仏教の一大聖地として栄えていたらしい。
インドは仏教発祥の地。ヒンドゥ教やイスラム教が台頭してくるまでは大仏教国だったのはご存知のとおり。三蔵法師が悟空や猪八戒たちを従えて向かった目的地が天竺。天竺とはインドのことですね。
でも今のインドは仏教国だった面影は薄い。ヒンドゥ教徒が国民の80%を占めるんだから当然かなぁ。ちなみに仏教とは僅か数パーセント。ちなみにヒンドゥ教の神様の中に仏陀も名を連ねる。そりゃ仏教徒もヒンドゥ教に改宗しやすいよなぁ・・・・。
で、今のサールナート、かつて栄えた僧院は廃墟となっている。この遺跡は20世紀に入ってから発見されたらしい。さぞ大発見やったんやろうなぁ。
↓こんな遺跡。

この遺跡を取り囲むようにアジア各国の新しい寺院が建っているんです。チベットやら韓国やらタイやら、それから日本も。日本のものは日蓮宗の寺です。
↓これが日本寺。

マジ日本の寺そのまんま。地元に帰ってきたみたいで変な感覚です。
↓ちなみにそのすぐ近くにチベット寺。

↓チベットの少年僧。

なんだか「どこでもドア」をくぐってしまったみたいな感覚。
このサールナート仏教の村らしく落ち着いた雰囲気。厳かな気持ちになりながらインドの喧騒から離れちょっとしたリラックスにもなった一日でした。