2009年01月07日

やられたー!! コルカタ、インド by Hiroki

あああああああ゛ーーーーーーーーーーっ!!
ここまで頑張ってきたのに・・・・
後悔してももはや遅い。
くそー。チクショー。

とうとうここにきてやられてしまいました。

結論から言いましょう。
置き引きにあってしまいました。
しかも被害は甚大で、
パソコン2台、コンパクトカメラ1台それから周辺機器。

幸いデータバックアップ用の大容量ハードディスク2台とデジタル一眼レフは無事だったので、今後も何とか写真は撮り続けることが出来ますが、今後のサイトの更新は日本に到着するまで出来ません。サイトを楽しみにしていただいていた方には本当に申し訳ないです。

カルカッタの警察署でレポートを作成してもらったので多少は海外旅行保険がおりるとは思いますが、愛着のあったパソコンにカメラ。もう悔しくて、眠れないほどです。

これまでの経緯を以下に書きます。
今回は少々愚痴っぽい内容になりそうですが、お付き合いいただければ幸いです。

カトマンドゥを出発したのが1月2日の夜7時。ボロボロの夜行バスに乗ってインドとの国境の町ビルガンジを目指す。
バスがぼろくてサスペンションが機能していないのと道が悪いのとでバスは揺れるし、寒くてあまり眠れなかった。

で、朝の5時ごろビルガンジに到着。徒歩で国境に向かう。ビルガンジはもう「村」丸出しやね。町って言うほどの規模もない。
ガイドブックには国境まで2キロと書いてあったけど、もっとあったんじゃないかなぁ。ほんまに何もない一本道を「スタンドバイミー」のようにとぼとぼと歩いてゆく。肩に食い込むバックパックと戦いつつようやく国境に到着。
掘っ立て小屋のようなネパール・イミグレーションオフィスで出国スタンプを貰う。電気も点いていなくて懐中電灯で照らしつつ出国のための書類に記入したよ。なんちゅう所やねん。
インド側のイミグレーションもネパール側と大して変わらないぼろさだった。こちらでは入国スタンプ。
さらに2〜300メートルほど歩きバススタンドへ。ここからまたぼろバスに乗りパトナーという街へ。

バスはビハール州を駆け抜ける(ちなみにパトナーはビハール州の州都)。このビハール州、インドでも1・2位を争うほどの貧乏州らしく車窓に過ぎてゆく村はどれも土壁に藁葺きという粗末な家々の集落ばかり。考え方によっちゃぁこれが古き良きインドの風景かもしれない。

午前8時にバススタンドから出発してパトナーに到着したのが午後5時だからかれこれ9時間もボロバスに揺られていたことになる。
カトマンドゥの出発から数えると22時間もの移動。
マジで過酷でした。

へろへろの状態でホテル探しをするも何故か何処もいっぱい。この疲れているときに「フル!」とか言われるとムカつきっぷりも半端ない。
やっと空いていた宿が一晩1320ルピー!!日本円で2700円もするではないか。
が、致し方ない。パトナーからコルカタへ向かう列車が1月5日の夜行便なので2泊だけだからと手を打つことにする。

このパトナーは周辺の仏教遺跡(有名なブッダガヤー等)への基点となる街だが、パトナー自体にはこれといって何もない。その昔はカニシカ王で有名なマガダ王国の首都「パータリプトラ」だったらしいが、今はその類の遺跡はこの街にはほとんど何もないのである。

ふーん。高校時代の世界史に出てきたあの「パータリプトラ」がこの街なんだぁとは思ったけども、何もないんだし2日間ほぼホテルに引き篭もる。
で、困ったのが食事。別に観光地というわけではないのでインド食しかない。何を食ってもカレー味なんだなぁ。
これには参った。うん○からもカレーの匂いがするよ・・・。

で2日間の冬眠から覚め、鉄道にてインドでの最後の街コルカタ(カルカッタ)へ。今回はちょっと贅沢に1等2段寝台。

で、
で!
ここでやられてしまったんだな。
乗った直後、席に着こうとする乗客でごった返す車内で、荷物を席に置き、一瞬。
ほんの一瞬ですよ。
目を放した隙に、ディバックが無くなっていた。
ディバックの中に入っていたものは前述の通り。
ほんまに痛すぎる。

同じ車両に乗り合わせた乗客も協力してくれ、車内を捜索したけども見つからず。そりゃそうだよなぁ、持ってった奴はもう列車内にいるわけないよなぁ・・・・。

一人の親切なインド人がパトナーの鉄道警察に電話をかけてくれて、その30分後に車掌からお前の荷物がパトナーで見つかったとかって連絡もあったんだけど、結局これもぬか喜び。
コルカタの鉄道警察からパトナーの鉄道警察とか軍のセキュリティセンターとかに何本も電話を入れてもらったんだけど、荷物はないとのこと。あの情報はなんだったんだ・・・。

インドの警察の評判は大体良くないものばかりだけど、ここコルカタの鉄道警察は例外的に本当によく働いてくれた。
なんだか「太陽にほえろ」とか「西部警察」みたいに男気にあふれる人たちだった。
「インドで人を信じちゃいけない」とかって説教までされたけど。
警察がきちんと動いてくれたのは不幸中の幸いやね。

で約5時間がかりで各方面への電話やら車掌からの事情聴取やら盗難証明書の発行やらを行った。その中で軍のセキュリティセンターに入れてもらえたのはいい経験か。外国人が入って良い所だったんだろうか???

で、警察署で日本語をしゃべれるインド人に話しかけられる。
普段だったらこういう輩は怪しすぎてそれ以上話す気にもならないんだけど、場所が警察署な上、彼曰く
「姪っ子が行方不明で警察署に捜索を依頼している」とのこと
気の毒です。彼に比べれば、荷物が無くなったのくらい・・・
とは思うけど、でもなぁ、ほんまにこれはこれとして悔しい。

このインド人、1993年から99年まで日本に住んでたという。引越屋さんで働いていたとか、なんだか苦労人みたい。
それにこの人どうも本当に日本人と話したいだけみたいということも分かってきた。

警察署で必要な手続きを終え、日本語ぺらぺらの彼がお勧めするホテルにチェックイン。
それから日本の保険会社に連絡し・・・・・

とまぁ本当にへとへとです。
もう悔しいのと疲れたのとで・・・もう・・・
「うぉぉぉぉぉ!!!」って叫びたい。
叫んで荷物が戻ってくるものでもないけどね。

癒しのコメントお願いします・・・・・。
posted by HOSHINO at 20:52| Comment(12) | 26 インド India
この記事へのコメント
新年明けましておめでとうございます、と言いたかったのですが・・・ 本当にご愁傷さまでした。 ホシノさんが愛する?インドでのこの顛末、どのようなコメントをすべきなのでしょうか・・・ じつは、わたしもスコットランドのユースホステルで置き引き?にあったことがあります。 被害品目は・・・ 靴でした。 大した被害ではないのですが、靴は履いてきたそれしかありませんでしたから・・・ 大いにめげました。 結局、パトカーに乗って、街中の靴屋巡りをすることが出来ましたので、わたし的には、面白い体験ができた!となったのですが・・・ パソコン2台とカメラ等々は痛いですね。 
Posted by 悠々健々 at 2009年01月07日 21:28
あけおめ。
そりゃやっちゃったねー
インド人皆うそつき!!
仕事で苦労したので、行ったこといないけど
インドアレルギーなのさっ
お大事に〜
Posted by ぴょん at 2009年01月08日 00:42
あけましておめでとう!やけど・・・

新年早々痛いねぇ〜うう、痛すぎる!!
あの自慢のパソコン君がしかも2台共やろ!
インドの列車は運の問題で誰でもやられる!
でも最低限のバックアップはとっていて良かったね。

旅ってプラスマイナスゼロやから、次はパソコン2台とカメラ1台分の良い事が待っているから
楽しみやね!

それでは、今年も1年よろしくお願いします

いや〜それにしても痛いなぁ〜
Posted by fumi at 2009年01月08日 01:31
メール返信が遅れてまして、すみません。
今年も宜しくお願いします。

今日、久しぶりにブログ拝見しました。
すると、とんでもない状況が・・・・
えーーーー!!!!
痛すぎます・・・
悲しい・・・・


唯一の救いはバックアップ。
コツコツバックアップしてたからこそ。
ですね。

お2人の今後がアップされないとなると
寂しいです。帰国後チェックして追いたかったです!

昌也です。
最悪ですわ。こっちも腹が立ってきました。
まさか2ACでとは…
身の危険にさらされなかっただけ、不幸中の幸いだと思います。本当に2人が無事であることが良かったです。今後更に気をつけて進んでください。
僕らは今から澳門、シンセンと行ってきます。
それでは



Posted by Joyful Journey at 2009年01月08日 12:19
本当にくやしいね。でも命があって本当によかった。これからもいろんな面で、気をつけてね。後もう少しで、会えると思うと本当に楽しみです。
Posted by 母 at 2009年01月08日 20:52
あらら。やられちゃったのね・・・

まぁ、日本への帰国がもうすぐだったのが不幸中の幸いとして気を取り直して残りの旅を楽しんでください。
星野にとっては、結局のところ楽しいことも辛いこともインドにあったということかなー。
Posted by まつ at 2009年01月09日 09:37
新年早々本当に痛いことで・・・お辛い気持ちを察します。しかし、戻ってこないのが現実です。私も悲しい。。
命だけは大事ですから。
頑張れ頑張れ〜。

今まで無事に生きてること。なんとか旅が出来てることは幸せなことです☆☆☆

Posted by sati at 2009年01月09日 13:52
ともかく大変でしたねぇ
ご心象をお察しします。

まぁ傷の舐めあいで大した癒しには
ならないと思いますが、

僕はもっと悲惨な状況になったことがあります。
その時、思ったのが、極論ですが
「死ななくて良かった!体は無事だった!」
ということです。

あとインドの同じ電車に乗った
日本人の男の子は
睡眠薬強盗で全てやられてしまっています。

まー悲惨なことは、キリがないですね

ということで、生きているお二人に

元気があればなんでもできる!
体があればなんでもできる!

ということでどうでしょう

帰ってきたらまた話しましょう。
二人で乗り越えてこそ、新婚旅行ですもんね!
Posted by しん at 2009年01月10日 16:23
>悠々健々さん
あけましておめでとうございます。
いやぁ参っちゃいましたよぉ。
これまで結構長いことインドに滞在してきましたが、荷物がなくなったのはこれが初めてです。今までロストしなかった方が不思議なのかもしれません。まぁこれもインド。仕方ないですね。何事も経験。今後は気を付けたいと思います。

>ぴょんさん
こんにちは。
うーん。今回のことに限らずこれまでの経験から言っても「インド人嘘つかなーい」は嘘ですねぇ。「インド人、呼吸の如く、嘘をつく」
インド人とビジネス・・・・心中お察しいたします。

>fumiさん
日本での生活は軌道に乗りましたか?
ホントですヨォ、サイトの作成が旅行中の唯一の仕事みたいなものだったので、何だか宿でやることがなくなっちゃった感じです。
まぁこれまでの旅でも色々と良い経験はさせてもらってるので、既にプラマイとんとんなのかなぁ〜。なにか良いこと起こるといいですねぇ。
日本帰国後は東京にも遊びに来てください。私たちも京都に遊びに行きます。
今年もよろしくお願いいたします。

>Joyful Journeyさん
いやぁ、やられちゃいましたヨォ。盗られた直後はかなりへこんでいましたが、今はもう大丈夫。バックアップは取っておいて本当に良かったです。日本へ帰り着くまで残り2週間ほどですが、このデータを死守して日本でサイトを更新しますね。
そうそうJoyful Journeyさん達は今日で世界一周旅行完結ですね。明日は日本への飛行機に乗り込むのですねぇ。一年間の旅行は如何でしたか?
帰国後またゆっくり話をしましょう。焼酎でも飲みながら。fumiさん達と一緒にっていうのも面白いかもしれないですね。
fumiさん如何ですかぁ??

Posted by Hiroki@コルカタ、インド at 2009年01月10日 16:55
>お母さん

本当、悔しくてなりません。ただ元気であってよかったと思うべきですね。この先も気をつけて行きたいと思います。

>まつ
これだけトラブル多発の海外で今まで何もなかったほうが幸い。荷物だけですんでよかったと思ってこの先も楽しむよ。

>sati
いくら悲しんでも戻っては来ないねー。。。
幸い大きな怪我も病気もしていないのでそれが頼り。気をつけて帰国するよ。

>しんさん
大変な目に遭われたんですね。
無事で会えてよかったですよ。
私達の場合、他の貴重品は全部あるので良かったんだなーと思います。

東京で再開する日を楽しみにしています。
Posted by Yoko@コルカタ、インド at 2009年01月10日 18:05
あまりにも衝撃的な内容で驚きました。本当に大変ですね。人命・データ・他の貴重品が無事なのは幸いです。

中国で「破財消災」(財を失う時、災も無くなる)という言葉があり、これからきっと好運が訪れると思います。

そして、購入したときの領収書があれば、保険会社からだいぶ戻ってくるかもしれません。昔、別の友達も海外でカメラが盗まれて、ほぼ全額で補償されました。

残りの旅を倍以上に楽しんで、そして気をつけて戻ってくださいね。関西に来たら声を掛けてください。
Posted by 哲人 at 2009年01月14日 17:52
幸い取られたものが本当に「物」だけでよかったです。
いいことあるといいですねぇ。

保険会社には連絡済ですので、帰国後手続きをしてみようと思ってます。

残り10日ほどになってしまいましたが、楽しんで行きます。
ありがとうございます。ではまた。
Posted by Hiroki@シェムリアップ、カンボジア at 2009年01月15日 20:06
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