そんな淡水湖チチカカ湖は標高3,600mペルーとボリビアの国境にある。
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2008年6月29日、世界一周の旅82日目、クスコから2階建てバスの2階、一番前の席を陣取ってバスにてチチカカ湖の畔プーノという街に向かう。昼間の移動は眠れないのでしんどいけれど、こういう景色を見ながらの移動はとても気分がいい。
アンデスの山々。ところどころにインディヘナの集落も見られる。
高地特有の空の青さと空気の薄さに広がる世界がとても印象的で忘れられない風景の一つである。
ここは鉄道も通っており、鉄道だと世界最高地点の駅で停車もするのでそれもまた楽しそうなのです。
プーノという街はこぢんまりとしていて、民族衣装に身を包んだインディヘナの割合が高くリマやクスコとはまた違った様子をしていた。

このころには高度馴化していたのでそれほど苦しくはなかったけれど・・また行ってみたいなぁ・・と言ったらダンナに「今行ったらすごく苦しいよ」と言われてしまった。それもそうか。
これがチチカカ湖。琵琶湖の12倍と言われてもまだ琵琶湖を見たことのない私には全くピンと来ないのだが・・まあ大きそうな湖。空がとても青いので湖も深く青い。とにかく空が青くてきれいな街だった。

近くにいたおじさんたち。
そういえばこの近くで現地の女子高生に囲まれて写真を撮られたっけ。ここ以外にも何故か海外じゃ若い女の子に人気だったなぁ。

このあたりは実は観光的にはいろいろ見所があって、チチカカ湖に浮かぶ葦でできた島へのツアー(ウロス島・タキーレ島?)やプレインカからインカ時代の遺跡シユスタニへのツアーがある。私たちはシユスタニ遺跡へ行ける現地ツアーへ申し込んでみた。こういうツアーはだいたい宿泊しているホテルに聞くと予約してくれる。午後からの半日ツアーなんだけど25ソル(1,000円未満)とかなり安い。安ければいいわけではないけれど、これがものすごい絶景へ連れて行ってくれるからスゴイ。

プーノの街から1時間半くらいのウマヨ湖という湖。中心にテーブルマウンテンが浮かび、そこにプレインカとインカ時代の遺跡が残っている。スペイン軍に壊されかけた後を残して。周りには水牛がのんびりとたたずみ、コンドルが優雅に飛んでいく。書きながらそこで見た世界がいまの世界と同じ時代を生きていることにとても違和感を覚えるくらい現実離れした風景だった。


現地ツアーをした外国人がけっこうやってくるので、インディヘナの少女がおしゃれした子ヤギを連れて1ソルをねだってくる。クスコだとこういうのばかりでうんざりしていたのだが、ここは辺境なので、生活が苦しいのかな・・なんてあまりきれいじゃない身なりの彼女たちの身の上が心配になってそっと1ソルを渡してしまった。(思うつぼなんだけど・・)この時はもうちょっと笑ってくれてもいいのに・・と思っていたけど、今見るとこの表情がなんだかリアルでいいような気がした。

本当にもう一度見てみたいくらいおススメの場所なんだけどなー。日本からじゃ遠すぎるしアクセス悪すぎるんだよね。
プーノのホテル情報
Taquile Hostal
ダブル 30ソル(1,170円)通常料金 60ソルだったけど、団体客が去った後で軽くまけてくれた。温水シャワー(朝のみ熱い)・トイレ・テレビ付き。とてもきれいで清潔。30分1ソルでインターネットも使用可能。アルマス広場(街の中心)へも近いので全てに便利。この価格でこのレベルの宿はもうないかも。シユスタニ遺跡のツアーもここから申し込んでもらった。

Yoko HOSHINO